外部世界のありようが、内部環境の状態は異なるものにする
外部環境としての市場は、労働市場のことでもある。その市場の状態は、労働の需給関係だけではなく、雇用される労働の質に影響する。現に問題となるのは、労働のミスマッチであり、それは求職側の問題であると同時に、求人側の問題でもある。いずれにせよ、市場経済の中にあるものとして、雇用された労働のパフォーマンスが雇用システムの最も重要な機能要件となる。現在、日本型雇用システムだけではなく、あらゆる国の雇用システムを襲っているのは、市場と技術の変化に起因する変動である。
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しかし、雇用システムの外部環境は、市場と技術によって構成されるだけではない。内部環境を構成する労働と資本が、さらにそれぞれ外部環境とつながっている。すなわち、その労働(個人)の行動は、家族や学校、地域社会(コミュニティ)や全体社会とつながっている。このような外部世界のありようが、個人の欲求水準や欲求内容に影響し、あるいは職業観や勤労観に影響し、それを通じて内部環境の状態は異なるものとなる。ここでの問題は、教育水準の上昇や労働者人口の高齢化や女性労働力化といった要因が内部環境にどのような影響を及ぼすかということであり、その変化は雇用システムを内部から変動させる要因となる。
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