長期にわたる上昇

2011.11.24

最近、円高がいちだんと進行している。円高とはいうまでもなく円の他国の通貨との為替レートが高くなる事である。世界の代表的な基軸通貨はアメリカのドルだから通常ドルと対比した為替レートが使われる。一九九三年にはこのレートは一ドルが一一〇円前後だったが、一九九四年の春以降またいちだんと高くなり一ドル一○○円前後になっている。円高はいつ頃からはじまったのだろうか。第二次大戦後、日本の円の対ドル為替レートは長い間三六〇円として固定されていた。

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これは固定為替レートの時代である。ところが一九七一年にアメリカのニクソン大統領がドルのフロート制を宣言して、固定為替制度の時代からフロート制の時代に移った。この頃、第二次大戦の疲弊の中から立ち上りたくましく工業化を進めた西ドイツや日本などの産業の国際競争力が強まり、固定為替レートのままだとどうしてもそれらの国々が輸出超過気味になって貿易黒字がたまり、アメリカが逆に赤字になるという傾向が目立ちはじめていた。つまり産業の競争力の強さを為替レートが適切に反映していなかったという事である。そこで国際通貨制度を固定為替制からフロート制に変更し、市場メカニズムをつうじて国際金融市場で各国通貨の為替レートが適切に決まる仕組に移行したわけである。この時から日本の円の為替レートはグングンと高まる事になった。





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